[Skyrim SE] Nemesis PCEAを試してみた [Vortex] モーション管理MOD

[Skyrim SE] Nemesis PCEAを試してみた PCゲーム

Skyrim(スカイリム)で歩行や攻撃といったモーション(アニメーション)を変更するMODといえば、長らく不動の存在としてFores New Idles in Skyrim SE – FNIS SE(以下「FNIS」と記載)が君臨しています。

実際に僕もこれまで長いこと使わせてもらってきました。今回の記事では、そのFNISに代わって今後スタンダードになるかもしれないと噂されている「Nemesis」を使ってみたいと思います。

SKyrimのその他のMODについては以下の記事も参照ください。

NemesisとかMODマネージャーとか

なお、今回の検証で使用したNemesisのバージョンは「v0.84bata」です。

なお、僕はMODマネージャーは長らくMod Organizer 2(以下「MO2」と記載」)を愛用してきまして、OblivionやFalloutシリーズでもずっとMO2を使ってきました。

ですが最近は、Nexus標準のMODマネージャーであるVortexが気に入って使っています。 年のせいか楽なのが一番だと感じるようになりまして……(笑) つきましては、今回の記事はすべてVortexを使ったものになります。

Nemesisのダウンロードとインストール

NemesisはSkyrimのその他のMODと同じように、SkyrimのDataフォルダの下に配置して使うものですが、NemesisはNexusでは配布されておらず、以下のサイト(github)で配布されています。Vortexからではなく個別にブラウザからダウンロードします。
「.rar」のリンクからダウンロードできます。

https://github.com/ShikyoKira/Project-New-Reign—Nemesis-Main/releases

ダウンロードしたファイルをVortexにドロップして、普通に有効化してインストールします。

Nemesisの実行ファイル(.exe)は以下のファイルです。
{SkyrimのDataフォルダ}\Nemesis_Engine\Nemesis Unlimited Behavior Engine.exe

この実行ファイルをVortexのダッシュボードで「ツールの追加」から追加してやると、VortexからNemesisを起動することができます。しかし僕は後述する問題から、ツールとして登録はせずWindowsのエクスプローラーから直接Nemesisを起動しています。

Vortexのツール編集画面です。こんな感じでデフォルトのままで動きました。

なおVortexの場合、以下のようにMODの配置を行う際に「Update FNIS Behavior」を自動実行してくれる便利な機能があるのですが、Nemesisについては未対応ですので、Nemesisを選ぶならアニメーションファイルの構成を変えるたびに手動でNemesisを実行してやる必要があります。あともちろん「配置時にFNISを実行」はオフにしておきます。

Nemesisを使ってみる

問題発生

さていよいよNemesisを起動したところです。対応済みのMODについてはすでに表示されていますので、チェックを入れて「Update Engine」→「Launch Nemesis Behavior Engine」を実行するだけで使えるようになる・・はずなのですが、「Update Engine」を実行すると以下のようなエラーが出てしまいます。

ERROR(6001): An exception has occured while updating. Report to Nemesis’ author immediately
Message: Unicode (文字化け)
Failed to update engine

「アップデート中に例外が発生しました。Nemesis作者に至急連絡してください」となってます。「Unicode」の後に文字化けしたメッセージが出ていることから言語関係のエラーのようなのですが・・

調べたところ、 SkyrimのMODユーザーならだれでも知っているであろう有名サイト「 Skyrim Special Edition Mod データベース 」のコメント欄の#28にて原因と対応策が示されていました。

Nemesis v0.84が英語以外のOS環境での実行に対応していないとのことです。つまりNemesisにPCのOSが英語だと認識させてやる必要があるわけですね。それを実現する手段として「Locale-Emulator」というツールも紹介されていました。感謝です。

Locale-Emulatorの入手とインストール

Locale-EmulatorもNemesisと同様、githubからダウンロードして入手します。圧縮ファイルを好きな場所に展開して「LEInstaller.exe」を実行してインストールします。インストールするとWindowsのエクスプローラーの右クリックメニューに「ロケールエミュレータ」が追加され、ロケールエミュレータ経由で任意のexeファイルを実行できるようになります。

※圧縮ファイルを展開した場所を今後も使うことになるようなので、適当な場所ではなく今後も使うことを考慮して決めましょう。僕は以下の場所にしました。

インストールできたら「LEGUI.exe」を実行します。僕の環境の場合は日本語しか登録されていなかったので「場所」に「英語」を追加し、「名前を付けて保存」で「Run In English」として保存してやります。

すると、「.exe」ファイルを右クリック→「ロケールエミュレータ」に「Run In English」が追加されていることがわかります。これで「Nemesis Unlimited Behavior Engine.exe」にOSの言語が英語だと認識させて実行させることができるようになりました。

Locale-Emulator経由で起動したNemesisで「Update Engine」を実行すると、エラーなく正常に完了するようになりました。

Nemesis対応MODを入れてみる

それでは実際に、Nemesis対応のMODを入れてみることにしましょう。
Nemesis対応のモーションMODである「360 Movement Behavior SE」をVortexから普通にインストールして有効化してみました。

選択項目に「360 Movement Behavior SE」が追加されていますね。チェックを入れてから「Update Engine」→「Launch Nemesis Behavior Engine」を実行して「Behavior genaration complete ..」と表示されたら完了です。

この状態でSkyrimを起動してみました。「360 Movement Behavior SE 」がちゃんと有効になっていることが確認できました。

モーション変更はプレイヤーキャラだけにしたい – PCEAは使えるのか?

さてここまでで、Nemesisを入れて対応MODを入れればとりあえず動くことは確認できました。ですが基本的にこの方法だとゲーム中のすべてのキャラ(NPC)のモーションが変わってしまい、それが都合がよくない場合もあるわけで、モーションを変更するのはプレイヤーキャラだけにしたい、というニーズが出てくるわけです。

そこで作られたのがFNISにおけるPCEAなわけですが、Nemesisの場合、PCEAのような機能ははたして存在するのでしょうか?

はい。もちろんNemesisにも同じ仕組みがすでに作られています。それがProject New Reign – Nemesis PCEA (以下「Nemesis PCEA」と記載)です。

Nemesis PCEAについてはNexusで公開されていますので、以下からダウンロードできます。
https://www.nexusmods.com/skyrimspecialedition/mods/31667

インストールについては特に難しいところはなく、普通のMODと同じようにVortexで有効化してやるだけです。

Nemesis PCEAに読ませるアニメーションファイル(.hkx)はどこに置くのか

僕の環境では以下のようなパスになっていました。
{VortexのMOD展開フォルダー}\Nemesis PCEA Main-31667-0-8b-1586750186\meshes\actors\character\animations\Nemesis_PCEA

参考までに、僕のVortexの設定「MOD」タブの設定内容です。

今回は検証用として2つのMODをまとめて入れてみたいと思います。

命名規則に従い、「1TEST」というわかりやすい名前のフォルダを作成し、そこに歩行/走行モーションを適度に女性らしくするMODである「mcgFemaleWalk for Skyrim SE」と、待機モーションを豊富な種類から選んで適用できるMODである「 Pretty Female Idles SSE 」の「.hkx」ファイルをまとめて入れました。

Vortexで「Nemesis PCEA Main」を有効化して配置します。配置したことでSteam側のSkyrimのDataフォルダ以下にVortexのMOD展開フォルダーの内容と同じ構成でハードリンクが作成されたことが確認できます。

Nemesisを起動して「Update Engine」→「Launch Nemesis Behavior Engine」を忘れずに実行します。Nemesis PCEAおよび追加したフォルダ「1TEST」もNemesisが認識してくれていることがわかります。以上で準備完了です。

Skyrimを起動して動作確認してみる

以下はバニラの待機モーションです。まだ2つのMODは適用されていない状態です。

設定からMCMを開き「Nemesis PCEA」を開くと、先ほど追加した「1TEST」フォルダの名前が確認できます。チェックをつけてからゲーム画面に戻ると・・

待機モーションが「Pretty Female Idles SSE」のものに即座に変更されました。

走り&歩いてみます。ちゃんと「mcgFemaleWalk for Skyrim SE」のモーションになっていますね。

おわりに

今回の記事ではSkyrimのMODを入れてみました。今回ちょっと調べた感じでは「NemsisはFNISよりも動作ラグが少ない」といった情報を目にしたのですが、僕はもともとFNISでラグを強く感じた経験がないのでその点は体感できませんでした。しかしNemesis自体は大きな可能性を感じさせてくれるMODだと感じました。また機会があればNemesisを含めたSkyrimのMODについて書きたいと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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