PCゲーマーである私にとってキーボードやマウスなどの入力デバイスは心躍るガジェットです。自分の好みや使用する環境に合ったデバイスを選べばゲームはもちろんのこと、文章のタイピングなどのPC普段使いにも楽しさが加わりますね。
今回の記事では、私が現在進行形で使っているキーボード「東プレ RealForce R2 静音モデル」について実際に3カ月ほど使った感想をまとめたいと思います。
RealForce R2 テンキーレス

まず、私が購入したモデルのスペックです。
型番 | R2TLS-JP4-BK |
かな表記 | なし |
APC*1 | なし |
キー荷重 | 45g (等荷重) |
キー刻印 | レーザーマーキング |
キーストローク | 4mm |
*1: APC(アクチュエーションポイントチェンジャー):キーごとにストロークを変更できる機能(専用ソフトから設定可能)
型番の「R2TLS」の「S」が静音モデルという意味になります。今回は静音にこだわって機種選びをしましたのでここは外せないポイントでした。
APCはユニークな機能で少し心を揺さぶられたのですが、ゲームでの有用性についてなんとも判断ができなかったので今回は選択しませんでした。

外観


私のキーボードの用途は主にゲームと、ブログ記事作成など文章のタイピングですのでテンキーは使うことがほぼありません。したがってキーボードを選ぶ際はたいていテンキーレスキーボードが選択肢になります。

USBケーブルはキーボード本体から取り外すことはできませんが、スリットが3方向に設けられているので配線の自由度は高いです。私は向って左側からケーブルを出してPCに接続しています。


打鍵感と静音性
開発のコンセプトが違うから当然ですが、Chelly MX軸のメカニカルのようなカチカチとしたクリック感はありません。 誤解を恐れずに言えば「超スムースな打鍵感の異次元のメンブレン」というのが第一印象です。
キーボードの存在を忘れるほど?
今回、RealForceを購入するにあたりネットでレビュー記事をたくさん読みましたが「キー入力が楽しくなる」という感想が多かったという印象です。楽しくなるのは私も同感なのですが、私の感想では「キーボードの存在を忘れるキーボード」という表現がしっくりきます。
そのくらい、自然に当たり前の存在になってしまうほどタイピングがスムースにできる、という感じです。
たとえば格安メンブレンならキーを押したとき「ニチャコッ」という感じでブレやゆがみを生じながら入力が認識される感じですが、RealForceはそうしたあいまいさがなく、使い手の意思をよどみなく反映して真っすぐに「スコッ」と落ちる、そんな感じです。うまく伝わればいいのですが。

45gか30gか?
一般的にゲーミングキーボードといえばだいたい45gくらいなので、今回はあまり深く考えずに45gのモデルを購入しましたが、後になって「30gもよかったかも・・」とちょっと考えている私です。これから購入される方は45gか35gも商品選びのポイントにすえておくのもポイントです。
30gはまさに「触れただけで落ちる」といっても過言ではないフェザータッチだというレビューが多いですね。
他の軸も含めて擬音化してみると・・
私がこれまで使ったことのあるキーボードで印象に残っているものを擬音化すると以下のような感じです。
軸の種類 | 打鍵音 | 擬音 |
Chelly 赤軸 ■ | 小 | カコカコ |
Chelly 緑軸 ■ | 大 | カチャコカチャコ |
東プレ 静電容量無接点方式 (静音) | 極小 | スコスコ |
Razerの緑軸と格安メンブレンとの比較動画
Razer Blackwidow 緑軸と、非常用として使っているエレコムの格安メンブレンと打鍵音を比較してみた動画を作成しました。
「黒は塗装が剥げる」は本当か?
本体色を黒かアイボリーのどっちにするかも迷いました。アイボリーの年月を重ねて黄ばんだ感じも古き良き時代のキーボードという感じで個人的には好きなのですが、ゲーム用途ならやはり黒かなと思い最終的に黒にしました。
ただ、ネット上で散見される以下のレビューや噂はちょっと気になっていました。
「RealForceの黒を買ったがすぐに塗装がハゲた」
3カ月使用してみて、今のところまったくそのような気配はありません。これについてはまた変化が現れれば追記していきたいと思います。


ゲーミングキーボードとして使うのはどうなのか?
前提として、最低限「Nキーロールオーバー*1」が搭載されたキーボードなら、どんなキーボードでもゲームをするうえで問題になることはないと私は考えています。そこから先は快適性の追求と好みの問題ということですね。
私が使っているRealForceはいわゆる「ゲーミングキーボード」ではありませんので、キーを光らせることはできませんし、またマクロを実行する機能もありません。
こうした機能がゲーム用キーボードには必須と考える方にはマッチしない製品ということになるでしょう。
私の場合はというと、ゲーミングキーボードを使っていてもキーのバックライトの色にこだわったりすることもなくマクロも使わないことがほとんどでした。私と同じような、キーボードにあまりそうした多機能を求めない方なら、入力の快適性や耐久性に優れたRealForceはゲーム用キーボードとしても最高の選択肢の一つとなり得るのではないかと思います。
*1: Nキーロールオーバー:複数のキーが押された場合にすべてのキーを押された順番に認識する機能
おわりに
以上、東プレの高級キーボードRealForce R2静音モデルのレビューでした。
最後まで読んでいただいてどうもありがとうございました。