今回の記事では、このブログ(https://furotao.com)にて、独自ドメインを取得してから記事を投稿し、新設ブログにとって最初の関門とよく言われる広告配信サービスであるGoogle AdSense(グーグルアドセンス)に合格するまでの体験記をまとめてみたいと思います。
難しいと言われるアドセンスの審査ですが、この記事がアドセンスの審査に挑む方の助けになれば幸いです。

作成したアカウントを有効にしましょう
上の素敵な女性のイラストは、ガーリー素材様にて公開されているイラストを使用させていただきました。
はじめに
一度ドメインを変更しています
アカウント重複状態(と思われる)を迅速に解消するため、約3週間ほど運営したドメインを捨てて新たにドメインを取り直しました。ドメインを変更した場合はいくらコンテンツが同じでもその時点でリセットされてゼロからの審査になるとは思うのですが、もしかするとそこまでGoogle様はちゃんと把握して、Googleの中では同じサイトとして審査されたのかもしれませんがそれは確認しようがないのでわからないですね。
実際の流れ
12/1に旧ドメイン取得
ドメインを取得しました。レンタルサーバーを借りてWordPressをインストールしてその日のうちに環境構築を済ませました。
1回目 – 12/01 審査申込
そしてすぐにアドセンスの審査に申し込みをしました。
1回目の審査の段階ではブログはこんな状態でした。記事についてはあらかじめSimplenoteでMarkdown記法に従って下書きをしていたのでほぼコピペ作業だけで10記事作成できました。
ドメイン取得から | 0日 |
記事数 | 10くらい |
PV数 | 1ケタ(Twitterからのアクセス) |
プライバシーポリシーページ | あり |
お問い合わせフォーム | あり |
プロフィールページ | なし (※サイドバーに簡単なプロフィールだけ) |
外部リンク | 多々あり (画像の引用元の表記用がほとんど) |
画像 | あり |
アフィリエイト広告 | あり Amazonアソシエイト、もしもアフィリエイト トップページや固定ページのサイドバートップと記事の上部、中部、下部。 |
12/05 5:55受信 (不合格)

複数のポリシー違反が見つかりました
4日かかっての不合格です。このころはまだドンマイドンマイという余裕のある気持ちでした。
メールの件名は「アカウントの承認を受けるには、問題を解消していただく必要がございます」でした。
行った対策
画像の引用時のルール違反を修正 | 他サイトの画像を引用していたのですが、出典は明記していたものの画像をトリミングやマーカー入れをしていたという今考えると初歩的すぎるミス(著作権違反)。 画像を引用する場合は手を加えずそのまま引用することを徹底しました。これに伴って一部の記事の構成も見直しを余儀なくされました。 |
NGワード? | このブログはきわどい記事はそもそもないつもりなのですが、フィクションとはいえ「死」を扱う映画を取り上げている以下の記事は念のため下書きにしました。 武士道の闇をえぐる「切腹」(1962) – 小林正樹監督 ネタバレなし 映画感想 – あなたは竹光で腹を切れるか |
12/06 別のGoogleアカウントを作成した
このとき、メールアドレスを一本化したいという別のニーズから、別のGoogleアカウントを作成してそちらで審査申込をするようになりました。これは完全に失敗でした。おそらくこれが原因でこの後の「コンテンツが複製されている」から抜け出せなかったのではないかと・・あくまで推測です。古いほうのGoogleアカウントはAdSenseのページから「アカウントのキャンセル」はしておきました。
2回目 – 12/07 審査申込 (1回目とは別のGoogleアカウント)
そして新しく作成したGoogleアカウントで審査の申込をしたのですが・・
12/14 22:26受信 (不合格)

価値の低い広告枠:コンテンツが複製されているサイト
行った対策
古いGoogleアカウントを削除 | AdSenseアカウントのキャンセルはしたが、Googleアカウントはそのまま残していたのでそのせい?と思いました。(前のアカウントのコンテンツをパクったと認識された?) |
コピペチェッカーで一応チェック | 問題なし |
3回目 – 12/14 審査申込
その日のうちに再審査の申込をしましたが・・
12/16 5:43受信 – 不合格

・お客様のサイトが AdSense のプログラム ポリシーに準拠していること
・別の AdSense アカウントをお持ちでないこと。所有できるアカウントは 1 人につき 1 つのみです。別の AdSense アカウントをお持ちの場合、このアカウントを利用するには、もう 1 つのアカウントを閉鎖してください。
「複数のAdSenseアカウント作ってんじゃねえよ!」ではなく「複数お持ちの場合は閉鎖してください」というのが何とも悩ましいです。閉鎖と言われても・・AdSenseアカウントをキャンセルしてGoogleアカウントも削除しただけではダメなのでしょうか・・教えてアドセンスさん!
行った対策
ポリシー違反がないかを再チェック | すべての記事を見直しましたが、確証を得られるほどの発見はなかったので、微妙な記事はすべて下書きに戻しました。 |
4回目 – 12/16 審査申込
そしてまたその日のうちに再審査を申し込み。記事数は10記事まで減りました。
12/17 10:21受信 – 不合格
もう、アドセンスさんはこれしか言ってくれなくなってしまいました。

・お客様のサイトが AdSense のプログラム ポリシーに準拠していること
・別の AdSense アカウントをお持ちでないこと。所有できるアカウントは 1 人につき 1 つのみです。別の AdSense アカウントをお持ちの場合、このアカウントを利用するには、もう 1 つのアカウントを閉鎖してください。
ドメインを取り直してゼロからのスタート
ネットで調べると、AdSenseアカウントのキャンセルがアドセンスさんに伝わるまでには2週間~1カ月程度かかるという意見も散見されました。私としては特に収益化を焦っているわけでもない、というか最初の数カ月はPVもほとんどなく収益などほぼ発生しないと考えていたこともあり、そうしたネット上の意見を信じて、しばらく待ってからこのまま同じドメインで再審査を申請することも考えなくはありませんでした。
しかし仮に今回の審査をパスできたとしても重複データが原因で将来何か収益化面でトラブルがあるのも嫌だし、今のドメインのドット以降が変わるだけのドメインが取れることだし、変えるならドメインパワーの蓄積もない今しかないと別ドメインに変更することを決断しました。
新ドメインを取得した後の流れ
仕切り直し後1回目の審査 – 申込時の状況
仕切り直し1回目の審査の段階では、以下のような状況でした。
ドメイン取得から | 1日 (ドメイン取得後すぐ) |
記事数 | 37記事 微妙な記事もとりあえず出してみることにした |
PV数 | 16 |
プライバシーポリシーページ | あり |
お問い合わせフォーム | あり |
プロフィールページ | なし ※サイドバーに簡単なプロフィールだけ |
外部リンク | 多々あり (画像の引用元の表記用がほとんど) |
画像 | あり アイキャッチ画像含めフリー画像が大半。著作権画像は出典を明記した。 【例】 Detroit: Become Human – ストーリーとキャラクター解説 – ネタバレなし |
アフィリエイト広告 | あり Amazonアソシエイト、もしもアフィリエイト トップページや固定ページのサイドバートップと記事の上部、中部、下部。 |
ドメイン取得直後なのにPVが16あるのは、Twitterに記事をツイートした結果、見に来てくれた方がいたからです。
1回目 – 12/20 審査申込 (実質5回目)
ドメインの設定、レンタルサーバーの設定、Googleアナリティクス、Google Search Consoleなどの設定はすべてやり直しました。そして新しいGoogleアカウントでアドセンスさんの審査に臨みました。
12/24 20:43 – アドセンスさんから謎のメール「7日が経ちました」
新ドメインで審査を申し込んで4日後にアドセンスさんからこんなメールが届きました。

作成したアカウントを有効にしましょう
AdSense にお申し込みいただいてから 7 日が経ちました。アカウントを有効にして、サイトでの広告配信を開始するには、次の簡単な手順を実施してください。
え?7日も経ってないですよアドセンスさん、まだ4日ですよ・・
ネットで調べてみると、審査とシンクロしてるんだかしてないんだか、審査の前後にはこういうちょっとズレたメールはちょくちょくあるそうです。有効化のボタンを一応押してみましたが、AdSenseの審査中の画面が表示されただけでした。特に何もできないので待つことにしました。
2019/1/3 04:45受信 – 不合格

お申し込みの状況について
このたびは AdSense に関心をお寄せいただきありがとうございます。お客様のお申し込み内容を確認させていただいたところ、当プログラムのご利用要件を満たしておられないことがわかりました。そのため、申し訳ございませんがお申し込みを受け付けることができかねます。
AdSense プログラム ポリシーは、Google サービスをご利用のサイト運営者様と広告主様の双方に対して Google 広告の有効性を確保するために設けられております。弊社はすべてのサイト運営者様を審査し、その結果によってお申し込みを却下する権限を有しています。今後、ポリシー要件を満たすように変更を加えていただくことができれば、その時点で改めて AdSense にお申し込みいただけます。
なお、この決定について具体的な理由をお尋ねいただいても、お応えいたしかねますのでご了承ください。何卒ご理解いただきますようお願いいたします。
ご利用いただきありがとうございます。
Google AdSense チーム
これまでで一番冷たいメールです。
私にはアドセンスさんからこんな風に言われたように感じました・・

関心をお寄せいただきありがとうございます。ですが我々はあなたのブログに関心を寄せていません。 ご利用いただきありがとうございます。
なんだか、めっちゃ突き放されたような・・「空気読んで、もう来ないでね」と言わんばかりのクールすぎる文面です。泣きそうになりました(泣)。
ですが、AdSenseのサイトにアクセスしてみると・・

「いくつかの問題を解消してください」「お客様のサイトで複数のポリシー違反が確認されたため」とあるけど、1個だけやん・・というのは置いておいて(笑)。

価値の低い広告枠:コンテンツが存在しない
モチベーションの炎が消えかけていた私の心にやる気が戻ってきました。40記事近くもあって「コンテンツが存在しない」わけはない。記事の内容に問題があるなら、いろんなエラー項目がずらずらと並ぶはず。これは逆にもう合格間近ではないかと思ったのです。
行った対策
一部の固定ページで審査コードが表示されないようにした | プライバシーポリシーとお問い合わせフォームで 審査コードが表示されないようにしました。 |
記事数の少ないカテゴリーとタグを削除した。 | 1件しか記事が存在しないカテゴリーページとタグページがあったので、それらを削除。その後、Google Search ConsoleからそれらページのURLを削除申請しました。 |
「価値の低い広告枠:コンテンツが存在しない」については、
「 コンテンツが存在しないページに広告(コード)貼るんじゃねえよ」
という意味ではないかと勝手に解釈しました。プライバシーポリシーやお問い合わせフォームのことですが、これらはガンガンアクセスされたりバズるようなものではない、という意味ではコンテンツではないですよね。だからアドセンスさん的に「価値のある広告枠」という考え方に基づくと、これらは真っ白で何もないページと同じなのではないかと。
アドセンスさんは「こんなとこに広告貼って誰が見るんじゃボケェ」とお怒りなのだろうと解釈しました。
同様に、カテゴリーページを開いたら1件しか記事がない(しかもさっき読んだ記事やんけ・・)というのも同様にアドセンスさん(というかGoogle様)には許しがたい、美しくないWEBサイトデザインなのだと解釈し、該当記事を「その他」カテゴリーにまとめました。タグも同様に少ないものは消しました。
2回目 – 1/3 5:40再審査を申請 (実質6回目)
さらに申請後にも以下の修正をしました。
サイドバーのトップに配置していた広告以外の広告をすべて取り除いた。 前回の審査時には記事のトップ、中間、下部に表示させていた。 | 内容が薄いと判断された記事にさらに広告がたくさんあると余計に減点されてしまうのではないかと考えました。 広告はAdvanced Adsというプラグインを使っていますのですぐに付け外しできました。 |
プライバシーポリシーとお問い合わせフォームがnoindexになっていたので外した。 | Search Consoleでエラーになったのでわかった。 |
1/5 0:05受信 – (合格)

お客様のサイトで AdSense 広告を配信する準備が整いました
おめでとう!
お客様のサイト(https://furutao.com)で、AdSense 広告を表示して収益化を始める準備ができました。
遂にやりました!ずっと見たかったこのメールを遂に見ることができました(涙)

ネットでよく見かける意見の考察
再審査は2週間開けないとダメ
この噂はすでにいろんなところで否定されてますが、今回の私の例でも否定されました。修正して審査通過する自信ができたなら随時再申請したらいいと思います。
画像を使ったらダメ
これもありえないですね。きちんとルールを守って引用すれば問題ないと思われます。
アフィリエイトを貼ってたらダメ
今回は記事内の上・中・下の広告は外して審査に臨み合格しましたが、右サイドバーの広告は残したままでした。ですので広告があったら是が非でもダメというのはあり得ないと思います。ただ、もともとコンテンツの内容が薄いために減点されていたとして、さらにそこに「コンテンツ」ではない広告がたくさんあったら、結果減点されて落ちるということはあるのかもしれません。
死、YMYL、ダイエット
死についてはあくまで映画のレビューですので、思い直して微妙な記事も公開した状態で臨みました。さすがにアドセンスさんのAIは映画の話をしてるのかそれともガチでヤバい話をしているのかどうかくらいは判定してくれたのだと信じたいです。YMYLについてはある記事でオートミールを紹介してダイエットにいいとオススメしましたが、それも問題なかったようですが実際のところはわかりません。
別のGoogleアカウントを作成して申請したらあっさり通った
あくまで私の経験から思うことですが、これは止めておいたほうが賢明かと思います。審査結果の文面から状況を正確に判断して対策するのが困難であることや、AdSenseの審査では個別の問い合わせには基本応じてくれないことから、重複アカウントと判断されるデメリットが大きすぎるかと思います。
雑感
私は以前WEBシステムの開発エンジニアをしていた経験があるので、技術的な条件面では恵まれているといってもいいと思いますが、それでも今回のチャレンジはなかなか苦労しました。そうしたスキルのない人にとっては、何度も審査落ちしてモチベーションが下がり、ググっても専門用語ばかりでさっぱり意味がわからない・・となればさらに大変であろうと想像しました。
ユーザビリティの高いサイトを作るうえで貴重な体験になった
サイトを作るうえでユーザー目線に立ってデザインすることは一番大切なことだと私は考えています。ですので今回のチャレンジはよい経験ができました。
以上、今回の記事は、このブログで実際にGoogle AdSenseを申請してから合格するまでの体験をまとめました。
最後まで読んでいただいてどうもありがとうございました。