Adobe Premiere Pro プロジェクトに別プロジェクトのシーケンスを埋め込む

Premiere Pro PC・スマホ

今回の記事では、AdobeのPremiere Proで、あるプロジェクトに別のプロジェクトを埋め込む際の手順をまとめたいと思います。

別のプロジェクトを開いてコピペするのではだめなの?

私はどんな時にこの機能を使っているかというと、

  • オープニング/エンディングなどを複数の動画に使いまわしたい
  • 「私の他の動画の紹介」のような自分紹介ダイジェストをあらかじめたくさん作っておいて手軽に再利用したい

といった場合です。YouTuberの方ならピンとくる方もおられるかもしれません。

ここまで読まれた方の中には

別のプロジェクトそのままコピペして別のプロジェクトを作るのではだめなの?

という疑問をお持ちになる方もおられるかもしれません。

もちろんそれでも実現は可能ですが、今回紹介する方法には以下のようなメリットがあります。

  • 埋め込まれたプロジェクトは編集できない状態になるため複数バージョンが混在してしまう懸念が減る(カットはできます)(同じ作業が発生してしまうことを軽減できる)
  • 視覚的にわかりやすいので一見して他所から埋め込まれたものだとわかる

なお、この記事を執筆時の僕の環境は以下のとおりです。

Premiere Proバージョン 14.0 Magician
OSWindows 10 64bit (1903, 18362.535)

Premiere Proプロジェクトに別のプロジェクトを埋め込む手順

簡単な例として、事前に作成してあるオープニングとエンディングのプロジェクトを、新たに作成する本編の前後に挿入して一本の動画にするという想定で説明します。
オープニングは以下のプロジェクトです。

「オープニング」プロジェクト Adobe Premiere Pro

続いて以下がエンディング用のプロジェクトです。

「エンディング」プロジェクト Adobe Premiere Pro

続いて本編プロジェクトを作成して、まず本編の前にオープニングプロジェクトを挿入してみます。図で説明するとこうなります。

メディアブラウザー

「メディアブラウザー」で「オープニング.prproj」を右クリックして「読み込み」をクリックします。

プロジェクトの読み込み

「プロジェクトの読み込み」が開きますので「プロジェクトの読み込みタイプ」に「選択したシーケンスを読み込み」を選択して「OK」をクリックします。

シーケンスを読み込み

「オープニング」シーケンスを選択して「OK」をクリックします。

プロジェクト

すると、プロジェクト内に「オープニング」フォルダが作成されています。

タイムラインへドロップ  Adobe Premiere Pro

フォルダを開くとシーケンスがありますので、ドラッグしてタイムラインの任意の場所にドロップします。

ドロップ完了

「オープニング」シーケンスが「本編」のタイムラインに追加されました。挿入されたシーケンスは色が異なるため一目でそれとわかりますね。

すでに説明しましたが、この方法で挿入されたシーケンスはテキストやエフェクトなどを編集することはできず、行えるのはカットのみです。

エンディングも同じように配置してみました。

ワンポイント:シーケンスがバラバラに配置されてしまう場合は・・

シーケンスの中身がバラバラに
↑「オープニング」シーケンスがひと固まりにならない

これまでの手順どおりにシーケンスをプロジェクト内に配置しても、ひと固まりにならず各トラックがバラバラに配置されてしまうことがあります。

ネストまたは個別のクリップとしてシーケンスを挿入または上書き  Adobe Premiere Pro

この場合は、タイムラインのボタン「ネストまたは個別のクリップとしてシーケンスを挿入または上書き」がオフになっています。オンにしてから再度シーケンスをドロップするとかたまりで挿入されます。

配置した後は同期はされない

なお、この方法で挿入したプロジェクトですが、挿入されたプロジェクトを変更しても挿入した側に自動的に同期されて反映されるような仕組みではないようです。今回の例でいえばオープニングを変更したからといって本編に挿入したものまで変更はしてくれないということですね。このような場合は再度挿入してやる必要があります。

余談 – 他の動画編集ソフトでも同じことができる?

私がこれまで使ってきた動画編集ソフトで同様の機能があるかどうかについてですが、僕が調べた限りでは以下の結果となりました。

DaVinci Resolveない。プロジェクト間でトラックをコピペすることはできるがあくまでもコピペであり、ペースト後はデータの関連性は絶たれる。
AviUtlあり。プロジェクトをいったん「.exo」形式でエクスポートしてから、挿入したいプロジェクト側でインポートする。ただし挿入したプロジェクトは挿入された側と同じように編集可能なのでコピペに近い。
PowerDirector 18 Ultraあり。秀逸。視覚的にもわかりやすくPremiere Proに近い操作感。

おわりに

以上、Premiere Proでプロジェクトに別のプロジェクトを埋め込む手順をまとめました。
最後まで読んでいただいてどうもありがとうございました。

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